子どもにWindowsパソコンを購入するときのセキュリティ対策:第12回
フィッシング詐欺の見分け方
フィッシング詐欺は、銀行やオンラインサービスになりすまし、メールやSMS(ショートメッセージサービス)で偽のウェブサイトへ誘導し、ID、パスワード、クレジットカード情報などを盗み出すサイバー犯罪の一種です。
例えば、「アカウント情報が更新されました」や「セキュリティ上の問題が検出されました」といった緊急性を煽る件名で、偽サイトへのアクセスを促す手口が典型的だと言えるでしょう。
見分けるポイントはいくつかあります。
まず、送信元のメールアドレスやSMSの送信者名、リンク先のURLを注意深く確認してください。
公式サイトのドメインと微妙に異なる文字列が使われている場合、フィッシングの可能性が高いと考えられます。
また、本文に不自然な日本語表現が使われていたり、個人情報やパスワードの入力を執拗に求めたりする場合も警戒が必要です。
さらに、添付ファイルや本文中のリンクを安易にクリックしないことも重要になります。
もし不審な点があれば、メールやSMSに記載された連絡先ではなく、必ず公式サイトなどで確認した正規の連絡先に問い合わせるように心掛けましょう。
2023年にはフィッシングによる不正送金被害が過去最多の約87.3億円に上ったという報告もあり、手口は年々巧妙化しているため、十分な注意が求められます。

